TMの個人ブログ

某文系Q帝大生の個人ブログ。新海作品やその他 諸々について記事を書いています。LAMUさんというお方の新海作品ブログにもお邪魔させて頂いております。

もう8月になってしまった

 

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お久しぶりです。

 

ー ー ー ー ー ー ー

【 8/14 追記部分 】

たまたまなんですけど、今の時期ってお盆なんですよね。

「お彼岸。」

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「空の上は、昔から別の世界さ。」

 

「お盆はね。」

「死んだ人が空から帰ってくる日なんだよ。」

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「あの煙に乗って、あの人は向こう岸から帰ってくるんだよ。」

 

ホダヒナが活躍してた時期って、暑い暑い、ちょうど今の時期なんですよね。

なんだかちょっと、感慨深い。

ー ー ー ー ー ー ー 

 

お久しぶりです。

 

ああああ!  もう8月☀️になってもうたー!

 

 7月の下旬に記事出すって前回書きましたけど、結局アレ全然進んでないです、はい。  チ───( ;´ω`)───ン

 

記事のトピック、あるにはあるんですけどね。野田洋次郎(さん)の「優生思想」のツイートとか。新海作品ファンの皆さんでも、何か思うところはあったんじゃないですか?(ファンだからこそ聞いてみたいというのはちょっとありますね) 

それから、僕 TSUTAYAの会員登録をして『彼女と彼女の猫』🐈️ のリメイク版を借りて見たんで、その感想とか・・・。

 

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 (このリメイク版はまだ見てない方 多そうですね、ぜひ。)

でも書くには至らないんですよね、そんなに大したことないから。

(てか、ふと記事が書きたくなって書いたんですけど、はてなブログに来たの久しぶりすぎてビビりましたw )

 

 

そんなことよりも、ぶっちゃけ、皆さんいま何してらっしゃるんですか?

4月のときは『あつまれ動物の森』やってる言うてましたけど、今も購入当初のアツいペースでやってはいないでしょう? ちょっとこれ知りたいですね、本当に。

☞ オススメ動画🎶  君の名は。の映画予告PVをあつ森で作ってみた【あつまれどうぶつの森】《your name. PV in animal crossing》

 

僕はですね、某カラオケアプリ🎤に よくいるんです。

ちょっと前までは、歌って曲をアップロードするだけのアプリだったんですけど、6月の12日くらいに「ルーム機能」なるものが追加されまして。

 

こんな感じで色んなルームがあって、

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歌って皆なでワイワイする感じです。チャットで交流もできます。

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まあネット上のカラオケルームみたいなものですね。

 

このルーム機能の一番の特徴は、

ナマの人の声が聞ける、ことです。

 

一人暮らしが始まって早4ヵ月・・・。新しいお友達も作ることができず、外出自粛とオンライン授業で半ば引きこもりのような生活・・・。

 

もうですね、絶望的に、会話する人がいないんです ヽ(;▽;)ノ。

 

だからリアルタイムで人の声が聞けるこのルーム機能に、本当に助けられているんです。

 

最近は、新しく曲を練習してアップロードするのに飽きて、この「ルーム」に入り浸ってばかりです、はい。

 

 

ついでだから、こちらも見てもらいましょうか。

ちょっと長いので、ざっくりと流し読みしてみてください。

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まぁ・・・僕の言いたいことは、読んでもらったなら伝わったと思います。

設問数が多くてメンドくさかったので僕は回答してないんですけど(苦笑)、皆な同じ状況なんだと分かってホッとしましたね。もちろん良くはないですけど。

てか、これ完全に任意回答のハズなんですけど、回答率70%近くあるってスゴくないですか。(1枚目に書いてあります)   僕が不真面目なだけ?(笑)   でもそれだけこの状況に不満がある、ってことなんでしょうね、たぶん。

 

そういうわけで、皆さんと疎遠になっていた間に、僕はネット上で新しい人間関係を作っていました。大学で作るハズだった人間関係の代わりに。

 

しかしもう大学生活の8分の1が終わろうとしているなんて信じられない・・・。去年も時間が過ぎるの早かった印象があるんですけど、今年も劣らずって感じで。

 

最近はこのカラオケアプリ内の人間関係だけでも満足がいかないようになってきていて、本当に早く大学 再開してもらわないと本当に頭おかしくなっちゃいそうなんですよね。(と言うかもうなってると自分では思う)

 

この記事を書いてるってのは、カラオケアプリ内の人間関係では満足できなくなっていることの現れでもある、と思いもしますね。(自己分析)

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー 

 

僕の近況報告はこのくらいにして、今後のブログのことについて書きます。

 

 

僕 思うんですけど、

 

『天気の子』の次回作が、たぶん再来年の、2022年に上映公開されるでしょう?

 

その映画が、『君の名は。』とか『天気の子』みたいに夏に・・・2022年の夏に上映公開されるとしたら、その年の春には、『天気の子』のときみたいにワイワイやってるハズなんですよね、たぶん。

 

 

でも実際どうですか? 皆さん。

 

再来年の春、去年みたいに、ワイワイ話し合える自信が、皆さんにはありますか?

 

 

あの時みたいに話し合えると、思いますか?

 

 

 

 

・・・もし、あの時みたいに話し合えないと思うのでしたらね、

 

僕やっぱり、「足並みをそろえる必要がある」と思いますよ。

 

 

 僕がLAMUさんと違って、数か月前から「仲直り」だとか「足並みをそろえる必要がある」とか言ってるのは、そういうことです。(詳しくは5月4日付けの記事を参照してください。)去年のことを無かったことには・・・できないわけです。

 

ここら辺はちょっと、皆さんも考えてもらいたいものです・・・、はい。

 

来週は期末レポートの提出とか期末試験があって、忙しいです。

夏休みに当たる夏季休業🌴が今月の25から1ヵ月あるので、その間に、そのための「準備」をしようと僕は思っています。授業はないので、時間はたくさんあるハズですから。

 

なので、毎月1投稿みたいになってますけど、9月のどこかでまたお会いしましょう🌾🎑。

 

 できれば、少しでもコメントを書いていってもらえると嬉しいです 🥺ピエン

 

(LAMUさんとも話したんですけどね、ブログを書く原動力は、コメント欄にあると思うんです。皆さんが はてなブログに来たときに まずどこを見るかというと、おそらくコメント欄だと思います。コメント欄ありきなんですよ、たぶん。去年あれほど活発だったのも、そういうことなのだと思います。)

 

LAMUさんの記事も休止中なうえに、僕の方の更新も稀なものになっているので、この記事を読んだのでしたら、なるべくコメントは残していってもらいたいなぁと思っています。

ご自身の近況報告と、さっきの質問に対して率直に思ったことの2つだけでも。よろしくお願いします。

 

では、また お会いしましょう👋。

 

 

追記:せっかくカラオケアプリについて書いたので、僕の声を公開したいと思います。お時間あるときに聞いてみてください。(聞くときはイヤホン推奨。MVがアプリ内のものと仕様が違うのでヘンに見えますけど、気にしないでください。)

 

4月10日投稿『旅立ちの日にhttps://u.pokekara.com/mv/1248552417894064128   初投稿の作品、なのでグダグダ。

 

5月31日投稿『Pretender』https://u.pokekara.com/mv/1267044763173072896   髭男は僕 原曲キーで歌える曲が多いので、正直アーティストに関しては、RADよりも髭男の方が好きなんです。

 

6月6日投稿『祝祭(movie edit)』https://u.pokekara.com/mv/1269217194612568064   天気の子。

 

6月7日投稿『君じゃなきゃダメみたい』https://u.pokekara.com/mv/1269562317116485632   ノリノリで歌っています。もしかしたら僕へのイメージが変わるかも。

 

 

7月とか8月の投稿は、またいつか載せるかも、です。

 

 

記事を作ります、ということをお知らせするための記事

皆さん こんにちは~。とても久しぶりですね…。

 

いかがお過ごしでしょうか。お元気ですか?😃

 

最近 大雨警報🌁☔️🌁のお話を聞くんですけど。実は僕のいるところは、梅雨って呼べるものがないんですよ。( 驚きました? でもこれ僕もここに来てから知りましたよ。んー、どこで知ったかなー。観光雑誌とかからだっけ…? ま、なんでそうなるの とか気象学的な詳しいことは各自でググってみてください~👍️)

 

曇りがちな日はやっぱりありますけど…。でもドシャ降りの日ってのは全然ないですね。そちらと大違いですよ。外あんまり出てないからよく分かんないですけど、かなり快適だと思います。

 

まあ前置きはここらへんにしておいて本題に入りますと、

 

タイトルにあるとおり、記事を書く気になったんです。久しぶりに。

 

どうしてかといいますと、実は、先月の25日、『君の名は。』👨👩の再上映を観に行ってきたんです。

 

その感想とか気付いたこととか、色んなことを書きたいなーと思ってまして。

 

なので今回は、記事を作ります、ということをお知らせするための記事です(笑)。

 

そんな記事をわざわざお知らせするほど すっかり低浮上なわけなんですが…、でも、何はともあれ、ブログを書く気になったのは大きな変化だと僕自身は思ってますよ✨。本当に久しぶりですから。

 

でも出すのは、今月の下旬になると思います。ちょっと今から、英語では「中間試験」なるものがありまして。久しぶりということで、ボリューミーにもなりそうですし。

 

あとそれから、先月末は須賀の回答サボって(?)すみません💦。月末ということで複数のレポートの提出課題があって、超絶 忙しかったんです。そのお知らせをするのもなんだかなって感じで。帆高や陽菜とは違い、須賀とは僕 年も離れてて、ほとんど考えたことなかったっていうのもあるんですけどね。

 

ついでに書いちゃいますと、LAMUさんがコメント欄をまた閉鎖されてるのは驚きましたよ。あ、ちなみにこの記事を書いてるのは、コメント欄が閉鎖されて情報を発信できなくなったからじゃなくて、ただ単に書きたくなっただけです。たまたまです。まあちょっと?挨拶?も したかったので。

 

ではでは また今度~👋。

 

(この記事は30分程度でふらっと書きました笑)

2020. 3. 7

 

 

 

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どうも、TMです。

 

今回から日誌を掲載していくんですが、その前にお見せしたいものがあるんです。

 

えっと…どこにやったかな……(ガサゴソ…)

 

…あ、ありました。

 

 

 

 

 

( この画像の公開期間は終了しました )

 

これは僕です。

 

皆さんとやり取りをしていると、どうも僕に対するイメージがうまくつかめてないのかなぁ…という印象がありますので、貼ってみることにしました。

 

今後、何かのお役に立てれば幸いです。

 

それではどうぞ。

 

 

 

 

ー    ー    ー    ー

 

 

キーン    コーン    カーン    コーン

コーン    カーン    キーン    コーン

 

 

午前中の自習時間の終わりを告げるための、チャイムが鳴る。

 

これから昼休みの時間だ。

 

僕はこれから、合格発表を見るために、駅のいつものあの場所に向かう。

 

「おいっ! ○○、 △△大の医学科受かったってよ!!」

「マジか! スゲェ~!!」

 

友人や知り合いの合格で、賑わい始める教室。

 

ここ最近は休み時間になるたびに、そうしたニュースで騒がしくなる。

 

もちろん赤の他人であっても、その合格の知らせは嬉しく思うものではあるが、耳栓をしたくなるような気持ちになるときもあった。

 

賑わい騒ぐ声が、不快に思うことがあった。

 

去年はしなかった自己採点を、今年は何回もやった。「英作文は○点ぐらいで…、」「近代史は最低でも△点…。」という具合に。

 

けれども結局、国語の現代文の採点がしようがなく、徒労に終わる。

 

無駄だと分かっていても、止められなかった。取らぬ狸の皮算用っていうのかな。

 

でも、そんなことも今日で最後だ。

 

荷物をまとめ、席を立つ。

 

はしゃぐ人だかりを横目に、僕は教室を出る。

 

 

 

ー       ー       ー       ー

 

 

 

実は合格発表は、今日の午前9時から既に始まっている。

 

なぜ正午を過ぎた今、見ることにしたのか。

 

一つは、アクセス集中を避けるため。

 

 

もう一つは、自分を後に引けないようにするためだ。

 

 

 

メールでの様子から、おそらく母は待ちきれず、9時ちょうどに見に行くはずだろう。

 

 

それならば。

 

 

母親に先に見てもらうことで、この現実と自分を、強制的に対峙させる。

 

 

もう、後には引けない。

 

 

ー ついに時は来たのだ。

 

 

 

ー         ー         ー         ー

 

 

 

駅のいつもの場所に着く。

 

フリーWi-Fiがあって、人通りも少なくて静かな、僕のお気に入りの場所。

 

Chromeを立ち上げ、目的のページを開く。

 

今までは「発表は3月7日午前9時予定です」とだけ書かれていたページが、今日は開く。

 

学部を選ぶページが、示される。

 

 

 

 

 

…このさきに、

 

 

 

 

 

 

 

あるのか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ないのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開く。番号が並んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

下にスクロールしていったそのさきに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるのか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ないのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見るのが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とてつもなく、怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、これは避けられない道だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ。もう後には引けない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、望んでいない結果だったとしても。

 

 

 

 

 

 

 

 

見なければ、何も始まらないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深呼吸する。

 

 

 

大きく、息を吸う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 決めた。

 

 

 

 

 

 

画面を指でなぞり始める。

 

 

 

 

 

下に、スクロールしていく。

 

 

 

 

 

 

110番代…………」

 

 

 

 

 

「120番代…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー あぁ、もうすぐ。

 

とある映画のラスト。階段で2人の男女がすれ違ったときのような気持ちに、僕はなる。

 

 

 

 

ー どうか、どうかッ…………!

 

とある映画の主人公が強く願ったように、僕も強く願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその瞬間は、突然訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番号が、あった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受験票の番号と、照らし合わせてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一度ページを閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一度開いて、見てみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに、ちゃんと、ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うそ………」

 

 

 

 

 

 

思わず驚きの声を出し、そしてどこからか、温かい感情が湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 ー そうなんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オレ、大学生になるんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思うので、精一杯だった。

 

 

 

 

ー        ー        ー        ー

 

 

 

しばらく余韻に浸った後で、ふと思いだす。

 

「そうだ、親に電話しなきゃ。」

 

 

ここだと人の声が少しうるさい。

 

それに今はなんだか、座って落ち着いて電話したい気分なのだ。

 

「どっかいいとこあったかな…」

 

少し逡巡したのち、思いつく。

 

駅近くにある、小さな公園。

 

あそこなら、静かで座れるところもあるだろう。

 

 

ー         ー         ー         ー

 

 

駅を出ると、小雨が降っていた。

 

ー マジか。傘持ってきてねぇ…。

 

まぁいい。雨に濡れるのも、雨の楽しみ方の一つだ。

 

駅の広い構外を、人目に付かない程度の小走りで駆けていく。

 

 

なんだか今は、とても走りたい気分だ。

 

ー そうだよ。この走りは、一生でこの一回限りの走りだよ。

 

そう思うと、自然と次第に足が速まるのだった。

 

 

ー        ー         ー         ー

 

 

「ここだ。」

 

公園に着く。

 

雨が降っているためか、人はいない。

 

雨宿りができる、倉庫らしき建物の軒下に座る。

 

まだ息が整っていないにも拘わらず、キッズケータイの発信ボタンを押す。

 

プルルル、プルルル…。

 

短い発信音の後に、母が出る。

 

「合格おめでとうー!」

 

その出だしに、思わず笑みがこぼれる。

 

息が途切れているため黙っていると、

 

「あれ?どしたの?」

 

と問う母。

 

「いや…、少し走ってきたから、息がまだ整ってなくて…。」

 

と僕は応える。

 

そして余韻たっぷりに、僕は言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「番号、あったね。」

 

 

 

 

 

 

ー        ー         ー         ー

 

 

母はたまたま今朝8時59分に起きたらしく、「心臓がバクバク」して、そのまま結果を見たという。

 

「で、見たときどうやった?」

 

と僕が問うと、

 

「ごっ、号泣しましたよッ!///」

 

とのご返答が。

 

こっ…これは照れてる。

 

可愛らしいなぁ。

 

そんな話しをしていると、目の前に七、八匹ほどのハトがやって来た。

 

「おっ!?」

 

 

 

 

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その中に、珍しいことに白いハトもいる。

 

ハトも僕の合格を祝ってくれているのだろうか。

 

そう思うと、とても微笑ましい気持ちになった。

 

 

ー          ー          ー          ー

 

 

その電話は、1時間は軽く過ぎたと思う。主に新天地での住まいについて話した。

 

1時半はもう過ぎており、さすがに昼メシが食べたい。

 

ちょっと高級なレストランに寄ろうかと思ったけれど、昼の営業は2時までとあり、これは行けなさそうだ。

 

仕方なしに、近くのガストに行くことにする。

 

 

ー         ー         ー         ー

 

 

ミックスグリルに、加えてミニパフェを注文する。

 

ちょっと高級なレストランには行けなかったから、これはその代わりのご褒美だ。

 

待っている間は、テーブルにノートを広げて、ペンを走らせる。

 

書いているのは、感謝の気持ち。

 

寮長さん、一年間通わせていただいた飲食店の大将さん、講師のN先生…。 この一年間、多くの方々に大変お世話になった。

 

合格したての今の気持ちを、言葉に表したかった。

 

料理を運んできた店員は、やはり少しばかり物珍しそうな目をしていた。

 

そりゃそうか。普通、待っている間はスマホかパソコン。

 

ノートを広げている客は稀だろう。

 

 

ー         ー         ー         ー

 

 

駅校に帰ると、担任のSチューターを捜した。

 

面談室を覗いてみると、どうやら今年の結果が芳しくなかったらしい新規申込者(後輩)と面談しているようだ。

 

そう。もう春期講習会の準備が始まっているのだ。

 

本当に、丸一年が経とうとしているのだ。

 

面談を終えて、Sチューターが面談室から出てくる。

 

そして僕の姿を認め、近寄ってくる。

 

「もう結果…見たよね?」とでも言いたげな表情。

 

その無言の問いかけに、僕は「はい!」と応える。

 

「合格…おめでとう!」

 

「はい…! こちらこそありがとうございます!」

 

「いや~、受かってて良かったなぁ!」

 

「はい!もうホントに!はい!」

 

「 TMがうちのクラス旧帝第一号だからなぁ。」

 

「そうなんですか!?」

 

自分の受け持ちクラスの旧帝第一号…。そりゃ嬉しいだろうなぁ…。

 

「そうだ、さっそく合格体験記書いてよ。俺、TMが書いたの読みたいわ。」

 

「いえいえ、僕のなんて…。あ、そうだ聞きましたよ!   明日 九大 ( 九州大のこと。旧帝大の一つ。) の発表なんでしょう?   だったらそっちの方が100倍大事じゃないですかぁ~!」

 

そんな会話をしつつ、合格体験記を書くためにエレベーターに乗り、個別ブース室に向かう。

 

 

ー         ー         ー          ー

 

 

合格体験記は、書けなかった。

 

主要科目である英語と数学が苦手で、センターもうまくいかず、なおかつ「文転」というやや特殊な受験生である僕が、後輩に向けて書けることはあまりなかった。

 

それよりも、様々な方への感謝の手紙…。お礼状が猛烈に書きたかった。

 

なぜなら、明日…。ここ小倉を去るのだから。

 

Sチューターには詫びを入れ、僕は駅校を後にした。

 

 

ー         ー        ー         ー

 

 

「そうだ…。寮長さんに合格を報告しなきゃ。」

 

「寮長さんに、早く報告したい。」

 

一年間通い慣れた通学路の、「最後」の下校。

 

それを味わいたい気持ちと、報告を急ぐ気持ちとがせめぎ合い。

 

僕は帰路に着くのであった。

 

 

(後半に続く)

 

 

 

 

ー         ー         ー         ー

 

 

もし、僕が「自分史」という歴史書を作るのならば。

 

今日この日を、第二章の最後とするだろう。

 

 

ー         ー        ー         ー

 

 

・お知らせ

 

LAMUさんが気付かれていない可能性も考慮して、お知らせ致します。

 

5/18(月)、5/19(火)、5/22(金)、朝ドラの『エール』に、野田洋次郎さんが出演される予定だそうです!

 

これを機会に見てみるのもいいかもしれませんね。

 

それではまた次回。

 

さらば小倉… ~大志寮での日々~(改訂中)

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↑ 寮の近くの山に登ったときに撮影したものです。この写真のなかに、僕の一年の行動範囲がほぼ全て含まれています。




はじめましての方はこんにちは。TMと申します。


ー ー ー ー
重要この記事をご覧になる全ての方へ:2021年3月23日改訂追記】

本記事はもともと僕が浪人生となる以前からネット上でやり取りのあった方々に宛てて その生活ぶりを報告させていただくために書いた記事で、直接的に後輩へ向けて書いた記事ではありませんでした。しかし本記事が私のブログの中で最多閲覧数を記録していること、そして今となっては本記事をご覧になっているのはおそらく北九州予備校の寮を検討している後輩諸君および大志寮にご関心をお持ちの保護者の方々が多いだろうという推測に基づき、そのような方々向けの記事に再編集することに致しました。
ー ー ー ー ー
New!、2022年1月17日改訂追記】
今年の共通テストも終わり、この記事を訪れられる方がおそらく増えてくる時期となりました。改めて記事を見返しておりましたところ、北予備での学習環境をはじめ今だ内容の欠けたものであると感じましたので、今後の受験勉強で留意してもらいたい大切な4つのこと、当方の学歴の考え方、他予備校と比較した北予備の良さ、などを追記した改訂版を2月中旬に投稿するつもりです。北予備の学習環境…、「監獄」と形容される寮生活については、後半の通学路の紹介のあと、一年を過ごすことになる寮の自室の写真を上げておりますので参考にしてください。また記事下のコメント欄にて、これまで複数の 元 大志寮生OBの方々から本記事への温かいコメントをいただいておりますので、これも参考にしてみてください。
ー ー ー ー ー


…さて。浪人生であった僕は、北九州予備校という地方予備校の大志寮という寮で、苦節ある一年を過ごしました。


そしてこの春、センター試験後に志望を変更した大学ではありますが、見事 第一志望校への合格を果たしました 🌸。(某Q帝)






浪人生のための大学受験予備校の中でも、北九州予備校 (略して北予備) の校風は一般に「厳しい」と言われています。


そして、その北予備のいくつかある寮の中で、「最も厳しい」と有名な、選抜制男子寮である大志寮というところに僕はいました。




↓ 地図で「北九州」と表示されているところが、私が一年間過ごした場所です。
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本来「北九州」と「小倉」は、ビミョーに違うんですが…。ここでは気にしなくても構いません。「小倉」は「こくら」と読みます。





本記事は①一日のタイムスケジュール、②北予備の寮での学習環境、③通学路の風景の三部で構成しております。


ではまず、北予備寮生の一日のスケジュールから紹介させていただこうと思います。



・一日のタイムスケジュール


こちらは、北予備の公式HPに掲載されている、寮生の一日のタイムスケジュールです。
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情報量が多いので、少し手を止めてご覧になってくださいね。登校後は共通テスト対策の朝テスト、授業、自習を行います。日曜日が割りと自由なのは意外だったのではないでしょうか。

ただし、ここに載っているのは普通の寮生のタイムスケジュールです。選抜男子寮である大志寮は、もう少しピリ辛なのです。元大志寮生として、ここでは大志寮バージョンの私のタイムスケジュールを説明させていただこうと思います。


・私はだいたい6:35に起きていました。

・食事を摂って🍴、7:30には寮を出発です。他の寮はどこも駅校から徒歩5分なのですが、大志寮からは徒歩25分もかかります(汗)。こんなに距離があるのは小倉駅周辺の寮では大志寮だけです。登校のときは、英単語帳などを見るときもありましたが…朝は基本的にテンションが低いので、新海作品の音楽をよく聴いてましたよ。

・私の場合 歩いていると時間の経過が気にならないタイプだったので、25分は案外気になりませんでした。

・校舎では 8:00になると開門の放送が行われて、各自の教室に上がれるようになります。

・8:20~16:25までが、駅校にいる時間帯です✏️📖(たいていの校舎は駅近くにあるので、校舎のことを駅校と呼ぶのです)。この間は、校舎外に出てはいけません。必修の時間として、16:25までは絶対に校舎にいなければいけません。ここまで長く生徒を拘束する予備校は、北予備くらいなものです。

・16:25になると、さっさと帰る人もいますが、僕は17:40まで自主的に自習していました。

・17:45には校舎を出て、夜自習に何をするか考えながら帰ります。18:10頃に寮に着きます。食堂は18:40に閉まるので、急いで食事を摂りに行きます🍴。食事が終わると、夜自習のための勉強道具を整えて、すぐに風呂に行きます🛀(18:45)。19:00前後に部屋に帰れるよう、さっさと風呂はあがります。そして19:10、夜自習開始です✏️📖。さっさと帰寮してダラダラする仲間もいましたが、自分は「帰寮から夜自習開始までの間は一切休まない」と決めていました。一浪生で、この時間帯をここまでストイックにやっていたのは、おそらく僕くらいだったと思います。(当然ではありますが、多浪生ほど行動はストイックです。一浪生の方は、多浪生の行動を参考にするとよいでしょう。)

・必修(強制)の夜自習✏️📖は、19:10~23:10。公式HPの時間帯よりも長いのは、大志寮独自のタイムスケジュールだから。始めは寮長さんの激励を聴いたり寮生日誌を書いたりする時間となりますが、4時間の強制自習というのは、とても長いです。どこかで集中力は切れます。だから、先ほど紹介した時間帯は一切休まないと決めていたんです。

・23:10になると、必修の夜自習が終わります。僕はあと10分…23:20まで頑張ります。

・歯磨きとトイレを済ませ、23:30に消灯です🌃✨。

・土曜と日曜…休日で授業がない日も、午前中は寮内で強制自習となります。午後になると解放されますが、それでも駅校で自習をして寮に帰る人がほとんどです。


はい、こんな感じですね。まあ浪人生ですから勉強ばっかりです。

一日のスケジュールのうち、何時間勉強に充てているのかをカウントしてみるのもいいかもしれませんね。毎日毎日、このタイムスケジュールを来る日も来る日も…。ここまでのタイムスケジュールを4月から強制的に課す予備校は、北予備くらいなものでしょう。

では、どういう環境で勉強をしていたのか…。次は、北予備の学習環境を紹介させていただこうと思います。






・北予備での学習環境

ー ー ー ー
重要:2021年3月23日改訂追記】

もともと本記事の公開当初は、北予備が公式としてYouTubeに上げていた、TVQ九州放送によるテレビ取材番組の動画を紹介させて頂いておりました。しかし その動画が非公開設定を経たのち遂に削除され、今現在は視聴することができなくなりました。そこで、北予備の寮についての関連動画で最も再生回数が多いにも拘らず、その内容が過大に誇張されている こちらの動画 https://youtu.be/JMD2kAK0wgo をもとに解説することに致しました。


www.youtube.com


ー ー ー ー

動画に登場する内容についてQ&A形式で解説していきますね。


Q. 早稲田大学などの私立大学が第一志望の人はいるの?
A. 私立が第一志望の人もある程度はいますし、コースも分かれており国公立コースが数学の授業の時間は私立コースは国語の授業を行いますので、私立が第一志望の人でも安心して通えます。ただし大志寮に限ると国立医学部志望が大半ですので、私立第一志望はごく少数です。

Q. 他の部屋への訪問や門限一秒超えで即退寮は本当!?
A. これは本当です(笑) 訪問と言っても、厳密には部屋の「空間」に入るのがアウトという意味です。ですのでドア前で参考書のやり取りをするくらいなら構わないと思いますが、見つかって他室訪問と勘違いされると面倒くさくなりますので見つからないうちにさっさと済ませましょう。門限超えも普通に駅校で勉強していれば時間的余裕はありますので、余裕ある帰寮を心がけましょう。ちなみに退寮といっても一、二週間ほど親元に帰らされる程度でまた寮に戻れますので安心してください。寮長さんの対応も手慣れており予備校の「決まりごと」としての事務的なものなので、過度に怯える必要もないです。どちらかというと退寮そのものよりもコンテンツに飢えた寮生の間で話のネタにされることが確実なので、そちらの方が怖いと個人的には思います()

Q. 監獄予備校ってホント? スマホ禁止で親との連絡手段は公衆電話ってマジ!?
A. 「スマホは生活必需品でしょ…。お気に入りのスマホゲーを手放すなんてムリ!」「バレなきゃよくね?」…本当にそう思いますか? 浪人生活でもスマホは必要なのでしょうか。大志寮に入る予定の人には、スマホについて忠告しておきたいことがあります。これは私が大志寮にいたときの実体験ですが…、夜自習中シャーペンの音だけが聞こえる静けさの中、スマホらしき呼び出し音が鳴り響いた「事件」が起きたことがありました。もちろん退寮案件で、一連の処置のあと自習が中止されて寮長さんから自習室にいる全員に向けて戒めの説教がありました。…私がその輩に抱いたのは「裏切り」の感情でした。「自分は我慢しているのに、コイツは持っていやがった。しかも隠して。」スマホを持ち込むことで、どれほど多くの人を裏切ることになるでしょうか? 自分、寮生の仲間たち、寮長さん、保護者の方…。まぁ、自責の念と寮生の目から、寮に居られなくなると思いますけれどね。「バレなきゃいい」「自分だけなら」という甘えの結果だと私は思います。一度受験に失敗し、「本気で」頑張る受験生にスマホは必要ないと思います。大志寮に来るからには、スマホは我慢しましょう。スマホが我慢できない人は後悔することになりますし、良い結果も残せません。これだけは覚悟して寮に来てください。

Q. 夕食と入浴のあとまた登校しなきゃいけないの?
A. 登校しません。寮には自習室がありますので、帰寮して夕食と入浴を済ませたあとは寮内で夜自習となります。これは動画が間違っていますので、ご注意を。

Q. 自習時間に説教されるの?
A. 教師となっていますが、教師(講師)は駅校に来て授業をされたら帰られる、授業専門の方ですので、寮で寮生の面倒は見ません。寮で寮生の面倒を見るのは寮長さんです。

Q. 部屋点検があるってマジ!?
A. あります。毎週一回。まあ実際には、部屋点検の前に自室の掃除を各自で行わなければならないので、その掃除がきちんと出来ているかチェックするための部屋点検といった感じです。違反物没収はサブのようです(まぁタテマエかもしれませんが笑 しかし週一の掃除は生活感をリフレッシュしてくれるものでもありますよ。大学生になって一人暮らしするときに掃除の習慣が付いていることは良いことでしょう)。ちなみにピンクの本ですが、私のときも持っている寮生もいるにはいました。が、個人的には見つけられたら親元へ送り返されるリスクを負ってまで(本当に送り返されますよ?笑)そうした「物証」を持つのはオススメしません。 まぁデジタルの時代ですので…w()

Q. 寮長って鬼なの? 退学になる?
A. 寮長さんは鬼ではありません。厳しさの中に優しさがあります。動画のようなスパルタではありません。いや流石に今の時代あのような指導では保護者の方からクレームが来ますので。動画内だけのネタだと思ってくださいね。
寮長さんがどういうお方なのかは、入寮日に分かります。入寮日には自分の保護者の方と一緒に荷物入れをします。それが済んだあと他の親子さんと一緒に寮長さんから全体向けのお話しがあります。そのときに分かります。お話しのあと、僕は入寮日このときに「寮長さんは "ホンモノ" だ」と感じました。同伴していた父親も同じ意見を持ったこともあり、僕は寮長さんを信頼することにしました。そして一年後合格しました。



…はい、いかがだったでしょうか? 少しは、僕がどのような環境にいたのかがお分かりいただけたのではないでしょうか?


駅校のあるフロアに、「北予備は厳しくなんてなかった。ただひたすらに真面目なだけだった」という先輩の文言があります。これは僕、本当にそうだと思います。


もちろん僕個人の努力も大事ではありますが、北予備にはそれを支える「最高の学習環境」が整えられていたからこそ、僕の合格は可能になったのだと思います。この感謝の気持ちは、浪人生活の日々の中でも、ずっと持ち合わせていました。


そもそも僕は、「ここなら頑張れそうだ」と、はじめから北予備の「厳しさ」を認めて、入る予備校を選びました。僕が先ほど紹介しました一日のスケジュールで、削れるところは削りに削って勉強していたのは、「絶対に今年で終わらせる。」「たとえ受験が失敗に終わってしまったとしても、後悔する要因がない生活を送る。」と、固く心に決めていたからです。


北予備を検討されている方へ

大志寮を検討している君へ

保護者の方へ



寮や学習環境の紹介は、ここまでと致します。


引き続いては、寮から駅校までの登校風景をメインとした写真ギャラリーで、一年間の様子を、ゆったりと紹介していきたいと思います。






・ 登校するときの風景

この記事には、ふと大志寮のことを思い出して訪れられるOBの方もいらっしゃるとのことです。

メモリアルとして、寮から駅校までの登校風景を紹介させていただこうと思います。

北予備大志寮を検討中の方は参考にしてみてください。

1~2
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寮を出発してしばらく進むと、歩道橋があります。

1
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歩道橋から撮影した飛行機雲


歩道橋を渡って、またしばらく道を進みます。


2~9
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2‐1
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セブンイレブン横から撮影開始です。撮影角度があまり良くないので一見なだらかな道に見えますが、割と急な坂道です。坂道ということで、ここではいつも 🎵『三葉の登校』をかけてましたね。


2-2
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横から。奥に見えるひときわ高い高層ビルは、小倉駅前に位置しています。つまり、あそこまで歩いていくということです。


3
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どんどん下っていきましょう。


4
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進みます。ここら辺では 🎵『K&A 入社式』をかけていましたね。🎵『糸守高校』も聴いてました。


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対向車が来ると、大抵左側によけます。


6
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中学校の校舎が見えてきました。ここら辺では続けて 🎵『風たちの声』をよく聴いてましたねー。🎵『ふたりの異変』もよく聴いてました。


7
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左右を確認して、渡ります。


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中学校前です。大きな木は桜の木です。ここに来た時期は、『秒速』を彷彿とさせるような、桜が満開なときでした。


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進みます。狭いです。


10~19
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10
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狭い。ホントに狭いです。対向者が来ると、いつも気まずくなります。


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ここは、夕方はそうでもありませんが、朝はすごい渋滞になります。車と車の間を縫って、先に進んでました。


12
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こはちょっとした商店街になっています。


13-1
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こんな感じで。さびれてますけれど。


13-2
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なので、ここは曇りとか雨の方が雰囲気あるんですよねー。(あんま変わらないか?)


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赤い車が見える方へ進んでいきます。


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交差点が見えてきました。


16-1
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ここの交差点はめちゃくちゃ待ちますねー。普通に3分くらい待たされます。待ってる間は 🎵『祝祭』をよく聴いてましたね。


16-2
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そういうわけで、バラけていても、ここの交差点でダンゴになってしまいます。左側ですと仲間が集まってうっとうしいので、僕はいつも右側のここら辺で、信号が変わるのを待っていましたね。


16-3
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こちらは、渡った後(交差点の反対側)から撮った写真になります。写っている飛行機雲は、歩道橋から撮った1番の写真と同じものです。


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ここら辺は大規模な工事をしています。この道は、チャチャタウンという小倉でも有名な大型ショッピングセンターに沿っていますので、普段の交通量はとても多いです。こちらは正月に撮影したものになります。( 北予備の「元旦模試」は、予備校界でも有名です。)


18-1
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横断歩道の跡が見えるでしょう?こんな感じで、ここら辺は頻繫に通路の幅やルートが変わってましたね。


18-2
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後ろを振り返ってみます。まぶしい朝日。交通量も多いので、ここら辺では 🎵『はじめての、東京』をよくかけていましたね。大規模な工事をしていることが分かります。


19
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どんどん進みましょう。


20~29
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20
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こちらの道もチャチャタウンに沿っています。街路樹が並んでいるでしょう?


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葉っぱがあると、『言の葉の庭』感があって良いですよ~。残念ながら、3月になっても葉は生えてきませんでした。右側に見えるオレンジ色の車がある方へ進んでいきます。僕のシルエット映ってますけど…別にいいですよね。(え?笑)


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こはちょっとした路地になっていますね。


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右側にはちょっと古い住宅が並んでいます。さびれた感と懐かしさが相まって、🎵『想い出は遠くの日々』を聴くこともありましたね。


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どんどん進みましょう。


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さらに進みます。


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路地の終わりです。右手に曲がると、踏切があります。そちらに進みます。


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朝の踏切。綺麗でしょう? やはりここではよく 🎵『One more time, One more chance 』をよく聴いてましたねー。


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ここは反対側にも踏切がある、ちょっと大きな踏切です。


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踏切を渡った後に、後ろを振り返ってみました。


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この石橋を渡って、先ほど見た反対側…灰色の車が見える方へ進んでいきます。上に見えるのは、新幹線の高架橋です。


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石橋を渡る前にちょっと視点を変えてみると…『言の葉の庭』っぽい空間があります。ただ、居座っていると仲間に発見されてしまいそうなので、ほとんど使ったことはありませんけど…。


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石橋の途中から。ここはですねー、雨の日の河面がとても綺麗なんですよ。高架橋の有り無しで、波紋ができる場所とできない場所が別れるんです。静と動。地味にいいところなんです。


30~33
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30-1
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渡りきった位置から。奥に見える島は、僕の故郷である山口県の一部です。毎日この島を見て、「絶対合格して故郷に帰るんだ…!」と、強く思っていましたね。


30-2
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視点を変えて、踏切の方を眺めてみます。ちょっと『秒速』っぽいでしょう? 木の影がいい感じ出してますよねー。


30-3
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いちおう電車と一緒に撮ってみました。これは…『秒速』っぽくないですね…。うん。


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また路地に入ります。(プラカードは画像を修正しました)


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ここも『言の葉の庭』感があるでしょう?(本日何回目w) 関連の音楽🎵もよく聴いてました。


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奥に見えるひときわ高いベージュ色のビルが、2番の写真で紹介した高層ビルです。駅前にやってきました。


34~40
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34
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駅前の交差点なので、交通量は多いです。高いビルが多く、朝日が映えるんですよねー。そんなわけで、ここではよく 🎵『グランドエスケープ』を聴いていました。


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交差点を渡りきった後です。


35-2
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同じ位置から振り返ってみます。街頭テレビが見えます。帰るときはこんな景色だったということですね。


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駅前は人通りが多いので、なかなか写真を撮るのが難しかったです。


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人が少なかったので撮影。ここのエスカレーターは少し長くて、🎵『愛にできることはまだあるかい』を聴きながら乗ると、まるで天に上っていくような感覚になれます。(ちょっと大袈裟かな…笑)


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この先を進むと、校舎はもうすぐです。


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進んで右折すれば、校舎は目の前です。


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到着です! お疲れ様でした! 👏👏👏



以上のように、登下校の道では、新海作品を連想させるような風景が、いくつもありました。


僕が登下校の道のりを紹介したのは、そうした風景を毎日眺めながら歩いているときに、皆さんのことを想うこともあったからです。


そういうことです。ハイ。



・その他


その他と書きましたが、皆さんにとってはこちらの方が重要かもしれません。


・・・(中略)・・・ 5月下旬に偶然、駅のモノレール乗り場に、無料Wi-Fi があることを発見したんです。



駅のこの構内を通って…。

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ここで、皆さんの記事を見たりコメントを送っていました。

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「3/ 28」と書いてある広告石板があるでしょう? あの近辺に寄りかかって、僕はやり取りをしていました。ちなみに、合格発表もここで見ました。





そして…こちらが、大志寮で僕に割り当てられた部屋です。

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ちょっと生々しいですかね……。寮の部屋は「監獄」と形容されると書きましたが、刑務所の部屋もちょうどこのくらいの広さなんだそうです。狭く感じるか広く感じるかは皆さん次第ですけど…。( もちろん、普段は荷物や本類があるのでこの写真よりも狭く感じます。) ちなみに僕の部屋のベッドは、他の部屋のよりも、とても高さが高いです。


また、よく「北予備の寮の窓には脱走させないために鉄格子がはめてある」との情報がネット上でも散見されますが、ご覧の通り、寮の自室にそんなものはありません。確かに1階の自習室の窓には鉄格子がはめてありますが、あくまで泥棒の侵入を防ぐためのものであり、寮生の脱走防止を目的として設置されているものではありません。


・ 終わりに

いかがでしたでしょうか?

北九州予備校のこと



最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。




それでは!➰👋



※ 元 大志寮生のOBの方へ:これまで既に複数のOBの方から、本記事への温かいコメントをいただいております。もしよければ眺めるだけでも構いませんので、下 ↓ のコメント欄をご覧くださいませ。

愛にできることはまだあるかい ( Is there still anything that love can do? )を英語で歌おう!

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 皆さんこんにちは!✨😃

今回は、11/27に発売された『愛にできることはまだあるかい』の英語バージジョン🔠『Is there still anything that love can do?』の歌詞解説を行っていきたいと思います!

と言いましても、このような英語版歌詞に興味をお持ちになった方は、「この歌が英語でどのように表現されているのかが気になった」という方、そして「英語の勉強のために調べてみた」という方も少なくないのではないかと思います。

そこで今回は高校生レベルを対象に、この歌に登場する押さえておきたい文法・単語を解説していきたいと思います。

そもそも文構造を理解することなしに歌うことは不可能ですからね。

社会人の方も、若手に追い越されないために出来るだけ頑張って覚えていってくださいね。

それでは早速始めましょう!

※ 英語歌詞に添えて、私オリジナルの日本語訳を付記しております。日本語版歌詞は歌詞の混同を招くこともあるため、本記事では割愛させていただきました。

Born with nothing in my hands
手に何もない状態で私は生まれた

I stumble, upon this place
私はこの場所でつまずく

👉 stumble upon にはそのままの「つまずく」と成句「~に偶然出くわす」という2つの意味がありますが、今回はそのままの「つまずく」という意味でよいでしょう。

Falling through a crack in time
時間の裂け目に落ちて

👉 crackは「裂け目」という意味です。クラッカー(cracker)🎉を連想しますね。in time は普通「間に合うように」という意味( 例:get back in time for supper 夕食に間に合うように戻る )ですが、この意味ですと文意が通りませんので、ここでは文字通り「時間の中の」という意味でしょう。

I was writhing in pain
私は痛みで身もだえしていた

👉 writheは「ráið(ゥライズ)」と発音し、「身もだえする」という意味の単語です。これを機会に覚えてしまいましょう。

When those (who) make it in this age?
この時代に成功する人はいつ成功するのか?

👉 歌詞サイトでは in the hate となっていましたが、曲を聴く限り、間違いなくhateではなくage と発音しています

👉 make it には3つの意味があります。①成功する ②(何とか)間に合う都合をつける どれも大事な意味です。これを機会に覚えてしまいましょう。

👉 そのまま文型を考えると、疑問詞+S+関係代名詞節 と、文型が成り立ちません。ですので、この文には省略の可能性が大いにあります。同じ動詞が反復する場合省略されることが多いので、私はWhen (do they make it) those (who) make it in this age? が元の形なのではないかと考えて訳しました。

Are only those who learn how to take
力ずくで取る方法を学んでいる人だけだ

👉 (only などの)否定の副詞が文頭に出ると、主語(those who)と述語(are)の語順が入れ替わる「倒置」と呼ばれる現象が必ず起きます。こうした倒置が起こるのは、ある語句を強調したい思いが話者にあるからです。

👉 learn には「身につけている」という意味があります。

👉 how to takeは中学生で学習する「疑問詞+to 不定」の用法ですね。

👉 take には「力ずくで取る」というマイナーな意味があります。これは日本語版の「(ずる)賢い」を表していると思われます。

And everyone is giving up
そして誰もが諦めている

今回は登場しませんでしたが、give up は必ず動名詞 ingを目的語にとる(to 不定詞はとれない)ことを絶対に押さえおきましょう。最頻出事項です。

Where do we all take a breath?
私たちはどこで息をするのか?

👉 take a breath で「呼吸する」という意味です。

👉 発音注意です! breath (呼吸)は「bréθ(ブレス)」breathe (呼吸する)は「bríːð(ブリーズ)」と発音します。

以下の単語の発音も押さえておきましょう。south「sáuθ(サウス)」と southern「sʌ'ðərn(サザン)」、 bath「bǽθ(バス)」と bathe「béið(ベイズ)」、 cloth「klɔ'ːθ(クロス)」と clothe「 klóuð(クロウズ) 」と clothes「klóuz(クロウズ)」と clothing「 klóuðiŋ(クロウズィング) 」

これら「th」の発音の区別は、発音問題の中でも一番よく出るものになります。これを機会に覚えてしまいましょう。

👉 日本語版では「諦めた人」は社会の「一部の人」という印象があります。しかし、英語版ではなんと「皆な」が「諦めている」と言うのです。つまり「諦めた大勢の人(everyone)」と「まだ諦めていない私たち(we)」が鮮やかに対比されているのです。これは日本語版よりもかなり辛辣な批評ですね。

Governors’ and gods alike
支配者も神も

👉 alike は「同様に」という意味です。

Trying to turn the other cheek
他人の頬から目を反らそうとする

👉 try to~しようとする」という意味です。過去形のtried to do は「したけれども失敗した」という意味を含むことが多いです。try doingは「試しに~してみる」の意味で使われることが多いです。またtry doingの場合は目的は果たせなくても行為は行えたことを示します。

・I tried to call her,but I couldn't find my cell phone.
彼女に電話をしようとしたが、携帯電話が見つからなかった。
・I tried calling her, but I got the answering machine.
彼女に電話をしてみたが、留守番電話だった。

違いをしっかり把握しておきましょう。

👉 cheek (ほお)という単語が印象的です。なお、cheek は「tʃíːk (チーク)」と発音します。

But even if you look away
でもたとえ目をそらしても

👉 even if ~は「たとえ~としても」という意味です。 確率的には50%くらいの感覚で話者は使います。一方、even though ~は「実際にはそうだが~」という意味で、even if ~よりも事実の確実度が高いです。

👉 look away で「目を反らす」という意味です。そのままの意味ですね。

The truth is always facing you
あなたは常に真実に直面している

👉 always などの頻度を表す副詞は、その位置に注意しましょう。動詞の後、一般動詞の前です。

👉 face は今回一番の大目玉です!

face には以下の2つの用法があります。

①〈人〉face 〈物〉 ②〈物〉face 〈人〉 ②'〈人〉be faced by 〈物〉

①について、〈人〉には「ヒーロー感」があり、〈物〉には「ヤバいもの(例えばゴジラ)」が来ます。つまりポジディブな状況を想像して使われます。

②について、〈人〉には「〈物〉にビビっている人」というイメージがあります。つまりネガティブな状況を想像して使われます。

②'は②を受け身の形にしたものです。

つまり、①と②は同じface という動詞を用いていながら、face の仕方がまるで違うのです!

神戸大では、This crisis is facing us, but we have not yet faced it. という文と最も意味の近い文を選ぶ問題が出題されています。つまり、上で紹介したface の用法の違いを理解していなければ正解することが出来ません。 これを機会にぜひ覚えましょう。

Courage and the strength of hope
勇気と希望の強さ

The magical, bond we share
私たちが共有する魔法の絆

We grow up only to forget
育てても結局忘れてしまう

👉 grow up は「成長する」という意味の成句です。

👉 only to do は、よく見る副詞的用法の「結果」の不定ですね。「~したが、結局~だった」という失敗の意味でよく用いられます。

▶How we ever use them here?
私たちはここでそれらをどのように使うのだろうか?

▶But same as you were on that day
それでもあの日と同じあなたが

▶I see you still standing there
まだそこに立っているのが見える

👉 なお、stand は他動詞で「~を我慢する」という意味の用法があります。この意味は否定文のみで用いられます(例:I can't stand this noise! )。

▶Glowing in your innocence
純真な心で輝きながら

👉 Glowingは分詞構文ですね。innocenctは「無罪」「潔白」という意味です。「in」や「im」は「否定」を表す接頭辞です(例:impossible )。

▶You were always standing there
あなたはいつもそこに立っていた

▶When the world turns its back on you
世界があなたに背を向けるとき

▶You find a way to stand and fight
あなたは立ち上がって戦う方法を見つける

Ready to face it all
すべてに直面する準備ができて

👉 先に述べたface の用法がここでも登場しました。全てに立ち向かう「君(あなた)」は、まさにヒーローですよね。

I see you here a shining bright
私はここで、明るく輝くあなたを見ている

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I need to know If there’s still anything that love can do?
愛にできることがまだあるかどうかを知る必要がありますか?

👉 この need は直後に前置詞 to がありますので、動詞の need です。need助動詞としても用いられる(ただし、否定文と疑問文のみでしか使えない)ということはしっかり押さえておきましょう。

👉 if 節以下は、中学で学んだ間接疑問の節ですね。このとき疑問詞+S +V の語順になるのでした。

I need to know If there’s still anything that I can do?

私がまだできることがあるかどうかを知る必要がありますか?

You are the one who found
My courage and I knew
あなたは私の勇気を見つけた唯一の人であり、私は(そのことを)知っていた

I want to pay it back to spend it all on you
私はあなたにその(勇気の)すべてを使って、それを返したい

👉 pay it back は語順に注意です。目的語が名詞の場合はTake off your coat とTake your coat off の両方の語順が可能ですが、代名詞の場合ですと、Take it off という語順のみに限定されます。2つ正解がある事柄を問題にすることは当然ありませんので、問われるのは代名詞の場合のみです。これは整序英作文で頻出ですので、しっかり押さえておきましょう。

👉ここは日本語版での「君のために使いたいんだ」に当たります。「~のために」には3つの意味があります。①「雨のために試合は中止になった」という文脈での「原因・理由」、②「合格のために勉強する」という文脈での「目的」( for the purpose of )、③「家族のために働く」という文脈での「受益者」( for the sake of ) です。

You gave me love, we share
It’s all because of you
あなたは私たちが共有する愛を私に与えた
それはすべてあなたのためだ

You are the reason left
We share this love with you

その理由はあなただからだ、この愛をあなたと分かち合いたい

👉 the は前出の名詞を指し「特定感」を出しますが、「唯一感」を出すこともあります。ここでは「あなたは私の勇気を見つけた唯一の人だ」と強調しています。

👉 left の文法的意味について、私はかなり迷いました。結論から言いますと、このleft は過去分詞としてを修飾しているのではないかと考えました。「その理由を言わないでおく」という文脈では、「理由は言われない状態でいる」、つまり「理由が残された」という受身の形となっています。このように「残された理由」と言いたいときは、文詞が単独に用いられる場合、「left reason」と、修飾先の名詞の前に置かれるのが普通です。しかし今回の場合「You are left reason」としますと、「are left」で「you が受身の状態である」と思ってしまう可能性があります。そこで今回はやむを得ず、単独の分詞ながらも名詞の後に置いてあるのではないかと私は考えました(この left について、上記の私の考えと異なる方は、ぜひ本記事下にあるコメント欄にて知らせてください)。

I need to know
If there’s still anything that love can do?

愛にできることがまだあるかどうかを知る必要がありますか?

I need to know
If there’s still anything that I can do?
私がまだできることがあるかどうかを知る必要がありますか?

What if our destiny
運命とはどのようなものだろう

👉 What if は How と同じ意味を表します。

Was just a roll of the dice
ちょうどサイコロの出た目

Or if it’s up to the Gods
または、それは神次第

👉 up to には4つの意味があります。①~次第で~まで(数値・場所・時) ③~に匹敵して(「仕事などができる」という文脈でよく使われます) ④~を計画して(What are you up to ? で「君は何を企んでいるんだい?」という意味です) 全て大事ですので、4つ全部をスラスラ言えるようになりましょう。

▶And if they feel like playing nice

たとえ彼らが上手くやろうという気がしても

👉 if は単独で even if と同じ意味を表すことがあります。つまりここでの if は「もし~ならば」の意ではなく「たとえ~としても」の意で、「(たとえ我々人間が)上手くやろうとしても、神しだいである」ということを言おうとしているのではないかと思います。

A mission that we didn’t choose
私たちが選ばなかった使命

Like karma that we can’t remove
取り除くことの出来ないカルマのような

👉 カルマは『現代カタカナ語辞典』によりますと、『サンスクリット語で、業(ごう)の意味。仏教用語で、善行や悪行によってその人の貧富や幸不幸が決まってくるという考え。因果応報の意味で使われる。』とあります。

Or maybe it’s a distant wish?
それともたぶん遠い願いだろうか?

Something that we can’t refuse
拒否できないもの(願い)

Prayers that are never heard
決して聞かれることのない祈り

Reunions that never occur
決して起こることのない再会

Arguments that never clear
決して明確にならない議論

Hate that doesn’t disappear
消えない憎しみ

I hear the voices that forgive
許す声が聞こえる

👉 hear , love などの 状態・知覚・感情を表す動詞は原則として進行形にしないことを押さえておきましょう(ですので、映画にも登場するマク○ナ○ド🍔🍟のキャッチフレーズ『 i'm lovin' it 』は、厳密に言えば文法的に正しくありません。詳しくはコチラ👉 https://talking-english.net/im-lovin-it/)

▶I see them standing hand in hand
彼らが手をつないで立っているのが見える

👉 them は動名詞の意味上の主語ですね。 

👉 hand in hand 「手の中に手」➡「手をつないで 👫」という意味ですね。

But with its arm, open wide
しかしその腕を大きく開いて

👉 with O C で「OがCの状態で」という付帯状況の意味を表します。ポイントは、思い切って「」を入れて訳すこと。これが一番分かりやすくて良いです。

The earth embraces all again
地球はすべてを再び抱擁する

👉 the earth は「ジアース」と発音します。直後に母音(aiueoの音)で始まる単語が続く場合のthe は「ザ」ではなく「」と発音します。

👉 embrace は「抱きしめる」という意味の単語です。今回は「抱擁する」と少しカッコよく訳してみました。embrace …。いい響き。この曲で覚えてしまいたいイチオシ単語ですね。

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I need to know
If there’s still anything that love can do?

愛にできることがまだあるかどうかを知る必要がありますか?

I need to know
If there’s still anything that I can do?

私がまだできることがあるかどうかを知る必要がありますか?

▶You are the one who found
My courage and I knew
あなたは私の勇気を見つけた人であり、私は知っていた

I want to pay it back, to spend it all on you
私はあなたにそのすべてを使って、それを返したい

This love we raised together
Shaped by me and you
私とあなたが一緒に育てたこの愛

👉 他動詞 raise は「~を育てる」という意味のほか、「~を上げる」という意味がありましたね。自動詞 rise との区別は、rise - rose - risen、 raise - raised - raised と、発音と共に覚えてしまいましょう。

👉 shapeは「~を形作る」という意味の単語です。 

▶You are the reason left
We live this love with you
あなたが理由です
私はあなたと共にこの愛を生きる

I need to know
If there’s still anything that love can do?

愛にできることがまだあるかどうかを知る必要があるかい?

I need to kno
If there’s still anything that I can do?

私がまだできることがあるかどうかを知る必要があるかい?

So insignificant just you and me
あなたと私だけでは取るに足らない

👉 insignificancet は「取るに足らない」という意味の単語です。そうです、これも先に学習した「否定」を表す接頭辞「in」がついた単語です。

👉 ちなみに trivia という単語も「取るに足らないこと」という意味です。「トリビアの泉」という言葉で有名ですね。

So why are we given this dream?
では、なぜ私たちはこの夢を与えられたのか?

And if this life is just going to hell
そして、もしこの人生が地獄に行くのならば

👉 is going to hell は現在進行形ですね。hell (地獄)という単語が印象的です。

👉 ここで go の用法について確認しておきたい点があります。可能な方は、以下の問題にトライしてみてください。

One of my friends suggested that we ( A ) camping ( B ) the mountains.
① A:go B :in  ② A:go B :to  ③ A:went B :in  ④ A:went B :go

正解は①番です。

「go to ~」で「~に行く」と覚えている方は②番を選んでしまったのではないでしょうか。ネイティブはgo の直後で一度区切って読みますので、「go to ~」をセットとして覚えるのは誤りなのです。

▶Tell me, why are we allowed to feel hope?
教えてよ、なぜ私たちは希望を感じることを許されたのか?

👉 allow O to do で「Oにdo することを許す」という意味です。
有名ではありますが、allow の発音は「アロウ」ではありません。「əláu(アウ)」です。もう一度言います。「アラウ」です。ついでにallowance も覚えておきましょう。「(子供などの)お小遣い」という意味の単語です(リスニングで登場すると瞬時には分からないことがあるので注意)。発音は「əláuəns(アラウナンス)」です。

And if it just gonna slip back on my hands
そしてもしそれが私の手の上にすり抜けるなら

👉 gonna は (be) going to (do) の短縮形です。will と同様に未来を表す表現ですが、それらの違いしっかり把握しておきましょう。

👉 slip に対し、slide は意図的に滑走することを表します。

Then why even give it to me?
なぜ私にそれを与えるのか?

👉 give it to me (第3文型)はgive me it (第4文型)に書き換えが可能ですね。

‘Cause ain’t it sad, how we try to hold on
それは悲しいことではないのだから、どうやって私たちはしがみつこうとするのか

👉 'Cause はbecause と意味です。また ain't は am (is , are) not の短縮形です。否定の意を含む語が文頭に出ていますから、今回も倒置が起こっていますね。

👉 2回目の try to ~の登場です。hold on で「しがみつく」という意味です。

Knowing one day, it all be gone
いつか知るとき、それはすべてなくなる

Or maybe it’s beautiful?
それとも、それは美しいか?

▶Answer me!
答えてよ!

▶All these love songs we hear
私たちが聞くこれらすべての愛の歌

Already, they’ve been sung to death
すでに、彼らは死ぬほど今も歌われ続けている

👉 前置詞 to は、「到達」「徹底」などの、一直線感のある前置詞です。to death で「死ぬほどひどく」という徹底感が感じられますね。

All the movies that we’ve seen
私たちが見たすべての映画

They said “everything they can”
彼らは「できるすべてのこと」を言った

▶But somehow you and me
Fell into this wilderness
しかし、どういうわけかあなたと私はこの荒野に落ちた。

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But still, I need to know
それでもまだ、私は知る必要がある

👉 日本語版では「それでも…」の後が明示されていませんが、英語版では、はっきり示されていますね。

I need to know
If there’s still anything that love can do?
愛にできることがまだあるかどうかを知る必要がありますか?

I need to know
If there’s still anything that I can do?
私がまだできることがあるかどうかを知る必要がありますか?

 

以上が歌詞解説になります。最後に、歌の動画を紹介させていただきます。

この解説記事と動画を何度も繰り返し見て聴くことにより、次第に文構造が頭に染み込み、英語を口ずさむことが出来るようになると思います。


RADWIMPS - Is There Still Anything That Love Can Do (English Version) Lyrics

 

いかがでしたか?

きっと英語ならではの発想・新しい発見を本記事から入手できたのではないかと思います。

本記事と動画を使って、英語で歌えるようになってくださいね。

本記事をご覧いただき誠にありがとうございました!

それではまた!➰👋😃

P.S 私の英語力はまだまだ稚拙なものであるため、本記事での解説が誤っている可能性もあります。もしそのようなことがありましたら、下のコメント欄にて知らせていただけると嬉しいです

 

👉 合わせて読みたい🎵

2017年度センター試験英語では、大ヒット映画『君の名は。』の影響を受けたと思われる長文問題が出題されました。興味のある方はぜひ!😆💕

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「選択する」とはどういうことか? ~帆高の下した決断~

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( 2020.5.15、現在更新中 )


皆さま、お久しぶりです!😃

今回は、現在大ヒット上映中の最新作『天気の子』☀️☔️ の真髄に迫っていきたいと思います! (以下ネタバレを多分に含みますので、まだ未鑑賞の方は、ブラウザバックを推奨いたします)。

映画『天気の子』では、主人公の帆高が劇中終盤、とある「選択」をすることになります。

この記事を読んでいらっしゃる読者の皆さんも、これまで多くの「選択」をしてきた結果、今に至っていらっしゃるでしょう。そこで皆さんに質問します。「選択する」とは、いったいどういうことなのでしょう?  何かを選択するという行為の「背景」を、皆さんは考えたことがあるでしょうか? (「選択すること」=「選ぶこと」と思った方。それは単なる言い換えですよ…💦 )

今回は、「選択する」とはどういうことなのかを、論理的に考えていこうと思います。

題材は、大澤真幸氏による文章です。

すぐにでも本文を読み始めたいのはやまやまではありますが、その前に本文中に登場する語句を解説しておきますね。

・本文中の漢字

(ア) フンソウ…紛争
(イ) イキョ…依拠
(ウ) グゲン…具現
(エ) キハク…希薄
(オ) カンゲン…還元
「還元」は「本質に肉迫」! 重要語句!

・本文中の語注

(1)  小木郁夫…対談当時は民主党参議院議員秘書 (1980~)
(2)  姜 尚中…在日韓国人二世の政治学者 (1950~)
(3)  パルタイ…「パルタイ(Partei)」とはドイツ語で「党」を意味している。ここでは『政党』の意味。
(4)  ヘーゲル…ドイツの有名な哲学者 (1770~1831)

・本文中の記号

丸印○は、本文中のキーワードを意味します。

2つの三角形が対になっている砂時計⌛のような形の記号は、「逆の文」を表しており、逆接・対比・否定・条件・逆説などを意味します。

逆三角形▽の記号は、「まとめの文」を表しており、まとめの接続語・指示語を意味します。

長方形 □ の記号は、「強めの文」を表しており、主張・強調・背景・本質・定義表現を意味します。

三角形 △ の記号は、「列挙表現」を表しており、数詞・添加を意味します。

括弧( ) の記号は、「具体説明」を表しており、例・比喩を意味します。解答の重要ポイントが含まれていることはめったにないので、サラッと読み流すことがほとんどです。

・本文

お待たせしました。ようやく本文です(端末のカメラの性能が悪く、少し読みづらいです…💧。申し訳ありません)。それではどうぞ💁


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第1段落では、比例代表制小選挙区制を話題として、本文の導入を図っていますね。

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第2段落では、比例代表制小選挙区制の相違点について書かれていますね。比例代表制小選挙区制は、皆さん大丈夫ですか? ここで書いてあることは、もはや常識と言えるものですので、きっと難しくはないと思いますけれど。

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第3段落で一番注目すべきなのは、2行目の「だが」以降の文章ですね。一見、より民主的に見える比例代表制。しかし、「より民主的」であることが、「よいこと」だとは限らないと筆者は言うのです。そして、その判断は「どのような前提をおくか」によって、分かれてくるのだそうです。

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第4段落では、ある「前提」を仮定した結果、予算を道路工事と学校拡充のどちらに使うべきか…、つまり「利害の対立」が起こった事例が書かれていますね。(第1の前提)

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第5段落では、また別の「前提」を仮定した結果、自衛隊を派遣すべきか否か…、つまり「価値観の対立」が起こった事例が書かれていますね。(第2の前提)

第6段落の前半は、第4・5段落で示した2つの事例のまとめとなっていますね。話しの発端である第3段落で書かれていたことに立ち返ってみますと。
僕たちは一見、「比例代表制の方が、より民主的だから良さそう」と思ってしまいがちですが、それは実は話しの争点が「利害の対立」であったからだよ、と筆者は言っているのです。
そして、自衛隊派遣のような、白黒つけるべき話しにおいて…つまり「価値観の対立」が争点の場合では、小選挙区制の方が適していることもあるよ、ってことですね。

第6段落後半の方は、AやらBやら記号も出てきて、話しがちょっと難しくなってきてますね。皆さんは大丈夫ですか? 筆者によりますと、「中間をとることは真理ではないものを選ぶ」ことを意味し、「真理は2つの事柄のどちらかにある」そうです。言い換えますと、なにがしかの選択をするとき、僕たちはリスクをおかしてどちらかを選ぶしかないと言うのです。たとえば『天気の子』では、帆高は「東京を水びたしにする」か、「陽菜の命を犠牲にする」かの選択を迫られますよね。そのどちらを選ぶにせよ、それを選び取るという行為には大きな「リスク」が伴うよ、と筆者は言っているのです。

さて、ここまで皆さん大丈夫ですか? 第7段落からは、いよいよ「選択するとはどういうことか」という話しの本題に迫っていきます。難しい話しが続きますので、ここで一息休憩をとりたい方は、ぜひとってくださいね☕️。

それではよろしいでしょうか。では、お話を再開しますね。

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本文の解説・要約

本文の解説になります。

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図が分かりやすくて良いですね。

第7段落の「選択肢が増えたことで、逆にかえって、真に選択すべきものがなくなってしまったかのように見える」現象は、グーグルで「選択のパラドックス」と検索してみると、色々出てきますよ。

本文を読んでも解説を読んでも、サッパリ意味が分からんという方は、ひとまず次の章へお進みください。

・具体例を図式化

文章の内容がほとんど頭に入らなかったという方へ。第9段落のmanについての選択を図式化してみると、以下のようになるのではないでしょうか。

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この図によって、グッと理解度が増したはずです。

ついでに、政党についての選択も図式化してみましょうか。

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こんな感じになりますね。

ところで実は、この図には本文と異なる部分があります。ここまでしっかり理解している方なら、おそらくもう既に気付かれていることでしょう。

本文第9段落の最終行にご注目。

「二つの内のどちらの……同時に(全体=人民)でもありうるかを…」とありますが、これはの誤りなのではないでしょうか。

第8段落3行目以降「類(全体)」という表現が繰り返し用いられてますし、同段落最終行では、「選択は、どちらの種(部分)が、種(部分)でありつつ、類(全体)と同一視できるかを決定しているのだ」と明記されているのですから。

以上のことより、おそらくミスプリ…で間違いないと思います(ですよね?)。

この本文プリントだけでなく、出典元の本もミスプリになっているのか気になるところではありますが…。なにせマイナーな本なので、確認する術がありません💧

以上、ミスプリを発見した件でした。

・『天気の子』の真髄に迫る!

では、ここまで学んだことを、『天気の子』における帆高の選択に応用してみましょうか。

まずは皆さん、お手元に紙と鉛筆を用意してください。

それではここで、皆さんに少し作業をしていただきます。帆高の選択を、前の章で私が示したように、自分なりの考えで図式化してみてください。(描き終わりましたら、下に私が考えた図を載せておりますので、ご自身のものと見比べてください)


私の考えた図は、大澤氏が本文中で述べた図とは少し異なるものになりました。

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私なりに相違点および特徴を挙げてみますと…。

① 種(部分)が、同一のもの(陽菜)の有り無しである。↔ 異なる複数のもの(ex. 政党)
② 種を選択した後の、類(天気)の結果が決まっている
③ ①②のように、大澤氏の図とは異なる点がありながらも、帆高の選択を「真の選択」だと感じる ➡ 人(陽菜)の生死が関わっているから

・考察

正直に申し上げると、帆高が決断したことの意味(選択するとはどういうことか)を深めることは、今回できなかったように思います。

その理由は上記の通り、『天気の子』における選択は、本文中に例として挙げられた選択とは異質のものであるように、私には思えるからです。

しかし、帆高の選択が、本文で例として挙げられていた選択とは異なる特徴を持っているということが、今回はっきりと判ったように私は思います。

そう…「選択」という言葉は1つの単語として存在するけれども、それは様々な種類の選択における集合名詞に過ぎないのではないか、と考えるようになりました。

・追記

上記のことを考察し終えた後、ブリタニカ国際大百科事典の説明を読んでみると、思わぬ発見がありました。

【選択】(choice)
一般には、最も適当なものを選び出すことをいう。選択の問題は、その人間の可能性をも含めて、自由意志との関連でとらえられるが、その場合には自由選択と、ある必然的法則性との対立関係が問題とされる。すでにアリストテレスの『ニコマコス倫理学』でも扱われているが、ここでは、行為の目標が前提とされている場合に行為者に許された手段の選択が問題となっている。近代では特にキリスト教的な摂理の神と人間の自由意志との関係において倫理的な自由選択の可能性が問われ、それに対して、たとえばカントは実践理性に基づく定言的命法に自由意志を認めた。またキルケゴール実存主義的な立場から選択を実存の一つのカテゴリーと考え、ベルグソンも実存のありようを選択に求めたが、彼は限界状況にある実存としての個人が、その全人格、全生命を賭けて行う選択を創造的選択と呼んだ。なお、現代の実存主義においても選択は実存の規定契機として中心的な問題である。

…おそらく、一度読んだだけではワケが分からないと思います。「カント」やら「定言的命法」やら「実存主義」やら…。頭がパンクしそうですよね(笑)。しかし何度も読み返してみると、何を言っているのかがぼんやりと掴めてくるのではないかと思います。

私はですね…。この説明を読んで、やはり「選択には種類がある」ということを、強く確信しました。

私が着目したのが、「自由性と、必然的法則性との対立関係が、選択の問題だ」ということ。つまり、「自由意志」というワード。

そこで私は考えました。選択をした帆高自身、「僕は選択をしたのだ」という実感があったのでしょうか? (ここで一度間をおいて、ご自身でも考えてみてください…。以下に私の考えを載せております)

私が思うに…。帆高は自身が行動していたとき、「僕は選択をしているのだ」という意識はなかったと思います。「もう一度あの人に、会いたいんだ!」という強い気持ちが、彼を駆り立てていましたから。

しかし、陽菜を連れ帰った後、彼は自分が「選択をした」ことに気付いたのではないでしょうか。「自分が世界を変えてしまったのではないか」。そういう自責の念を、彼は保護監察下の2年半の間、抱えていたわけです。

ところが帆高は、東京を再訪して冨美や須賀の話を聞くうちに、「世界はもともと狂っていた」と思うようになりますよね。

しかし! 帆高の瞳が彼女の姿を捉えたとき、彼は気付きます。「いや、違う! 僕は選んだんだ。青空よりも陽菜さんを。この世界を、ここで生きていくと!」。(うろ覚えですが、たぶん合ってます)

ここまでお読みになって、「オイオイ、シェフさん (いちおう私のことです 笑 )。今のはストーリーをただなぞった(説明)しただけじゃないかい?」と思った方は、おそらくまだ理解が甘いと思います。私は、この発見が、とても重要なものであるように思えるのです。なぜそう感じるのかは、上手く説明できないのですけど…(おそらく、選択の性質を考慮して考えたことに意味があるように思います)。

終わりに

いかがでしたか?

選択について突き詰めていくと究極は哲学的な話題になるので、今回はここでお開きにしましょうか。

どんなに小さなものでも良いので、感想・意見・疑問点のある方はぜひぜひ! コメントをお寄せください!✨

皆さまからのコメントを、お待ちしております!

それではまた~!👋

追記

問題および解答解説を追記します。

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解答解説編

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いかがでしたか?

どんなに小さなものでも良いので、感想・意見・疑問点のある方はぜひぜひ! コメントをお寄せください!✨

皆さまからのコメントを、お待ちしております!

貴樹はなぜ、メールを打つのか?

【2019.12/31追記・LAMUさんのブログからお越しくださった方へ

皆さま、はじめまして。TM と申します✨😃❗
この度は本ブログに興味をもっていただき、まことにありがとうございます🙏。本記事『貴樹はなぜ、メールを打つのか?』は、前回の記事である『明里はなぜ手紙を渡さなかったのか?』の続編になります。そのため、前回の記事を先に読むことで本記事の内容が格段に理解しやすくなっております。前回の記事をご覧になっていない方は、まず先にそちらをぜひご覧くださいませ。
tmtm.hateblo.jp

感想等ございましたら、お気軽にコメントしてくださいませ。
👇あわせて読みたい🎶🌞☔
tmtm.hateblo.jp

ーーーー

皆さんこんにちは!👋😃

これより前の3つの記事を読まれてない方は、必ずそちらの方をご覧になってから、この記事を読んでください。

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それでは考察に入りましょう。

今回の考察テーマは、「貴樹はなぜ、メールを打つのか」です。高校生の貴樹はこの時期「不思議な夢」を見るようになっており、それを記録するためにメールを書いていることが劇中で明らかにされているので、「なぜメールを打つのか」と言えば、「夢で見たものを記録するため」と答えることができるでしょう。これは誰にでも分かりますね。しかし!この先が難解なのです。ではなぜ、「夢で見たものを記録するのか」と問われれば…、貴樹は「自分でも分からない」と言うのです。p222をご覧ください!

p 222
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小説中にはp 222の他にも、貴樹がメールを打つ描写が散見されます。それらをまとめたものもご覧ください。

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実のことを言いますと、これが現代文式考察法の限界です(むしろ逆に、「答えは書いてないよ~」と明示されていただけよかったです)。前回の最後に、この問題は難解だと言いましたが、それは本文中に解答の根拠となる部分が書かれていないからなのです。(ですから、もしこの小説が現代文の本文として取り上げられたとしても、この考察テーマが設問として組まれることはありません)じゃあ、どうするのか…。

(余談)
ちなみに、グーグルで検索するとトップに表示されるこちらのブログ(https://blog.goo.ne.jp/keroppy_2011/e/26729a84be4b9dd342aeda812c01b38a)の「疑問その6」では、「何故、貴樹は送る宛のないメールを書く癖がついたのか?」と「何故、手紙が途切れてしまったのだろうか?」の2つの疑問が呈示されていますが、その回答となる「疑問その6について」では「何故、手紙が途切れてしまったのだろうか?」の答えしか考えが示されていません。きっとブロガーさんは無意識にも忘れてしまったのでしょうが、これはこの問題が難解であることの証拠と言えるのではないでしょうか。(余談終)

私TM は、本当に困り果ててしまいました。しかし、私はめげません。もう一度、「夢で見たものを記録する」とはどういうことなのかをじっくり考えて、わずかな手がかりでもつかもうとしました(これは、「傍線部(設問)の分析」という行為と似たことを行っています)。ここでの重要ポイントは「」と「記録すること」。この2点について、私なりに考えを膨らまし、フローチャート(概念図)を描いてみました。ご覧ください。

フローチャート
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ではフローチャート中の①から④までを、順を追って説明していきますね。

(!)解答を作成するにあたって、「夢」についてよりかはメールを「記録すること」に重きをかけるべきだと思ったので、①については割愛させていただきます。

・②について

では、②について説明していきます。
夢で重要なのは、貴樹は誰か分からない少女と一緒にいること。

このメールを打つ行為は、手紙でのやり取りの延長線上にあるものだと考えました。すなわち、あのメールは「宛先のない手紙」なのだと。

宛先がない、というのは、本文中の貴樹自身が、誰のために書いているのか分かっていないということを表しています。

しかし我々読者にとっては、その送信先は明里であると推測できますよね。でも、貴樹本人は分からない。…ここにどうしようもない重大な乖離が生じているのが分かりますよね。これをどのように扱えばよいか、私はとても迷いました。現代文式に扱うのならば、あくまで「本文に忠実に」ですから、「貴樹本人には分からないが、」って書くべきなのでしょうけど、我々には明里だと分かっていますし。…私は無理やりにでも明里を明示した方が良いと判断したので、最終的な解答では「潜在意識下」というワードを使いましたが…。これが良いのか悪いのか、私には判断しかねます…。皆さんはどう思いますか?

・③について

次に③「メモ帳ではなく、なぜメールにした?」について説明します。そう、夢で見たものを記録するのならば、メモ帳なりダイアリー帳なりにでも書けばいいわけです。しかし制作側は、貴樹にケータイを使わせた。これは…、確かに若者らしさを出すためというのもあるでしょうが、それとともに、「消す」という行為に意味を持たせたかったからだと、私は推測します。

ではなぜ、貴樹はせっかく書き進めたメールを消去してしまうのか。これは答えと思われる箇所が本文中(p222)にあり、①無意味だと感じており夢で見たものを少しも言葉にすることができないから、と考えることができます。これを解答に使っていきましょう。

・④について

最後に④「手紙の延長線上」について説明しますが…(もちろんこの場合の手紙というのは、明里との手紙のやり取りを意味します)。まずはその前に、小説 p151をご覧ください。

p 151
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私がこのように考えたのは、3つ理由があります。1つ目は貴樹はこのメールが「超自然的な回路を伝わって、どこかに送られることを期待している」(p205)ということ。これは、まだ明里との手紙が続いていた頃の描写中にある「ぼくとアカリは今でも、ある特別な回路を通して、つながっているーーそう思いこむために、ぼくらは多大な労力をペンに費やした」(p151)という表現と対応していますね。

2つ目は、「夢で見たものを少しも写しとれない」(p222)ということ。これは「言葉に表すことができない」こと(「言葉にできないことを、無理に言葉にするのは、もとあった輝きを損なわせ、おとしめることでしかない」p 152、前回記事を参照)の表現だといえるでしょう。これは③だけでなく、前回の記事内容とも重なってきますね。

3つ目が、「書かないわけにはいかない、書いて、消し去らないわけにはいかない」(p222)と述べていること。これも、明里との手紙が続いていた頃の描写中にある「まるで競争じみた切迫感が、ぼくを支配して、ひたすら、たくさんの文字を連ねた」や「ぼくらは、つながりを維持したくて必死だったのだ」(p151)と重なるものがありますね。

しかし、貴樹がメールを打っている様子には、「必死さ」も「切迫感」も感じられません。ではこのときの貴樹の様子を表す適切な言葉はあるだろうか…?と考えて四苦八苦した結果思いついたのが、「中毒」という言葉でした(これはあくまで貴樹の様子を表すのに似た表現を探しているのであって、貴樹を「ケータイ中毒(依存症)」と断言しているのではありません)。これは先ほど述べた「書かずにはいられない、消さずにはいられない」と貴樹が言っていたことからの発想です。かつて明里と手紙をやり取りしていたとき、貴樹は日常でも取るに足らないことを書いていたので、その時の感覚(クセ)が甦っているのかもしれないとも考えました。ついでに言いますと「手紙が途絶えた今、それ(メール)を送る相手がいないから消去する」のか?、とも考えました。(これは③についても重なってきますね。)

少し話が長くなりましたが、「中毒」の辞書的意味を調べてみますと、明鏡国語辞典第2版・新明解国語辞典第7版には「薬物・毒物・毒素などが生体内に入って機能障害を起こすこと」とありますが、広辞苑第6版に私が求めていた意味がありました。「身近にあることに慣れすぎて、無感覚になること」これは貴樹の様子を表すのにピッタリな言葉だと思いませんか?つまり、貴樹はメールを打つ行為が習慣化して、無意識にケータイをいじるようになったのではないかと、私は思うのです。

以上のことを踏まえて、下書きを作ってみました。ご覧ください。それぞれの部分が、下書きの画像のどこの部分と対応しているか、見比べてみてください。

最終的な解答

最終的な解答は以下のようになります。

貴樹は夢で見たものをメールに記録しようとするが、書き進めるうちに、見たものを少しも写しとれないもどかしさに嫌気がさして消去するが、その操作には潜在意識下においてメールが超自然的な回路を通じて明里のもとへ送られることを期待する気持ちが込められているため、無意味だと分かっていながらもやめることができなかったから。

しかし…、私としては、貴樹本人では分からない「潜在意識下」のことを具体化して書いてよかったのかや、「行為が習慣化して、無意識にケータイをいじるようになった」ことを盛り込むべきだったのかなど、自分の作った解答を完璧なものとして提示できない、大きな不安があります。

「ここはこうした方が良いんじゃないか」などの意見があれば、遠慮なくコメントをお寄せください! 感想、お待ちしております!🌠

疑問が浮かんだ方へ

ちなみに、「もし貴樹がケータイをいじる『中毒』のような状態になっていたのならば、なぜ東京に移り住んだ後ではいじらなくなったのか」という疑問を浮かべた方もいらっしゃるかと思います。それに対する解答としては…、貴樹の夢の世界は、島がモデルになっているのですよね。つまり島から出た後は、その風景に関する記憶が、島にいた時よりもかなり薄くなるため、やがて夢を見なくなり、ケータイをいじることもなくなった、と私は考えています。また、「ここ(島)を離れなければならない、そうするしかない」という想いが達成されたから、というのもあるでしょう。

以上になります。お疲れ様でした。👋😃💦